【オリジナル真空成形品】おめん・ディスプレイ・雑貨・ブリスター

写真やイラスト原稿の印刷合わせ。ロット・予算・使用途によってその度、原稿の出力方法を考える。
インクジェット・オフセット印刷、その特性を考えてみた。
写真やイラスト原稿の印刷型合わせ。ロット・予算・使用途によってその都度、原稿の出力方法を考える。インクジェット出力にするかオフセット印刷にするか。光沢の有無によって、UVインキにするか溶剤系インキにするか。耐久性の必要性によって、表裏どちらの面に出力するか。下の三枚の画像は、透明材の表面に白を敷き4色掛け合わせで出力し成形で型合わせしたもの。左からUVインクジェット・溶剤系インクジェット・UVオフセット印刷 となる。ロット・予算・使用途の観点から、三出力方法の特性を考えてみた。
UVインクジェットによるお面の製作溶剤系インクジェットによるお面の製作オフセット印刷によるお面の製作
まず。三画像の写り方には、誤りがある。白い紙の上に乗せて撮影したために、実物以上に色がしっかり出ている。一番現物に近いのは、一番左のUVインクジェットで出力したものか。色のしっかり感→UVインクジェット>>溶剤系インクジェット>UV系オフセット印刷と言った感じ。オフセットは、下地の白を二度刷りしたがやはりインキの層が薄いのだ。
UVインクジェットによるお面の透け方溶剤系インクジェットによるお面の透け方オフセット印刷によるお面の透け方
各パターンの成形品を蛍光灯に向けてみる。左から、UVインクジェット出力・溶剤系インクジェット出力・UVオフセット印刷。透け方が分かろう。右端のオフセット印刷に成形合わせをしたものが、特にに明るい。透けが大きいのだ。つまり色は浅く、メリハリが他のモノに比べ劣る。画像にキズが多い理由はこちらに書いた。→塗装と印刷、出来と費用
真空成形時の割れ
プラスチック材への出力・印刷にはUVインキが良く使われる。溶剤系のインキは含まれるシンナーによって材料の表面を溶かし、顔料を密着させる。一方、UVインキは材料の表面に粒子状に顔料が乗っかり、照射によって固めてしまう。溶剤系の顔料は材料と共に伸びるが、UVインキは固まっているだけなので成形時伸ばすときに割れてしまう。

これが従来の考え方であった。しかし数年前から、照射して固めるUVインキにも ‘成形用’ というものが出始めた。所謂 ‘ストレッチインキ’ というもので、成形時伸ばしても割れづらい(全く割れないのか?)のである。現時点で弊社が使っているインキ類は、次のとおり。UVインクジェット→「従来のインキの中でも割れづらいもの」。溶剤系インクジェット→「従来インキ」。元々溶剤系は、薄くはなるが割れない。UVオフセット印刷→「成形用」。

実はUVインクジェットに関しては、以前は「成形用」を使用していた。残念ながら、委託先がこのインキの使用を止めてしまったのである。大量に流れる仕事のうちで、成形向けのものが少なかったのが原因。このインキの使用量を伸ばせなかった、自分自身を悔いている。しかし、そこで止まれない。出力現場と打ち合わせを重ね、今のインキにたどり着いた。が、画像の通り。やはり過度に成形を行うと割れる。現状は加熱を抑え、成形の引き具合を調整することで割れを防いでいる。成形用インキを使用している現場はご連絡を。

ロットと費用の兼ね合い。
ロットが少ない場合、どの着色方法にせよ費用の負担が重いことに疑う余地はない。どんなに少ない数量でもオリジナルを作ろうとすれば、総額20万円を下ることはない。インクジェットとオフセット印刷、二つに分ける。版代や校正費用、そして本生産時の(印刷)予備枚数を考えれば、前者の方が費用的にまだ有利である。‘ まだ ’というレベルだが。
ロット数十個の場合
オフセット印刷は考えられない。実数の数十倍の印刷予備材料が必要となる。本機校正代を含めた初期費用の負担が重過ぎる。この枚数ならば迷わずインクジェットを選択。
ロット数百個の場合
UVインクジェットと溶剤系インクジェット。委託先が異なるこの二つのインキ。ある程度数量がまとまってくると、後者溶剤系の方が出力単価が抑えられる傾向にある。あくまでも弊社の場合だが。数百枚と言ってもその範囲は広い。前半数百なら、オフセット印刷はまだ難しい。半ば数百でその影が見え、後半数百でオフセットから見積もりを始め出す。
ロット数百個の場合
例えば、一つの型の寸法を220x160xH50㍉としよう。丁度、このページの女性実写面の大きさ程である。この大きさならば、市販の規格材料の大判にぎりぎり15面のデーターを出力することが出来る。1000ヶの生産で実数67枚の出力となる。費用にして40を下る程か。この程度の数量で、表面4色の印刷代で、40を超えるオフセット印刷はまずない。費用優先・見栄えにこだわりがなければ、オフセットが最有力候補となる。ここまでは、写真やイラスト原稿に絞ってのこと。単なる色分けならば、シルク印刷も考慮に入るだろう。


次の課題
次の検討課題に着手する。‘より簡易的、より費用をかけずに’を求めて。ここでうそぶくことが、お客様の利益になると信じている。できる限り早く、結果をご報告するつもりだ。
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